日本の中心である東京には、伝統的な建造物から最新のエンターテイメントに至るまで、あらゆる娯楽が存在しています。そのため、はじめて旅行で東京に遊びに行く際には、多くの人がどこを訪れるべきかについて頭を悩ますことになるはずです。
そこで、以下でははじめて東京に来たら訪れておきたい場所について見ていくことにしましょう。
江戸の歴史を体感できるスポット～その一
東京と言えば世界の最先端の施設が数多く存在するというイメージが強いですが、古くは縄文時代の遺跡である大森貝塚が残されているように、日本の歴史を今に伝える貴重な建造物なども多く残されています。そこで、はじめて東京を訪れる際には、ぜひともそういった場所を訪れて、東京の昔の姿に想いを馳せるとよいでしょう。
この点、東京駅に着いたらまず見ておきたいのが、丸の内口の正面に存在している皇居です。江戸時代には江戸城として歴代の徳川将軍が暮らした城郭であり、明治維新を経て天皇の住まいとなった後も、数々の歴史的なイベントがこの場所で発生しています。
もちろん、中まで入っていくことはできませんが、桜の季節などには一部を解放して通り抜けができることもありますので、その時期に旅行で東京を訪れる際にはぜひ体験しておくとよいでしょう。
江戸の歴史を体感できるスポット～その二
次に、歴史的な建造物と言った場合に、避けて通ることができないのが寺社仏閣です。都内に数多くあるこれらの施設のうちでも、特に訪れておきたいところが、上野の寛永寺と芝の増上寺です。このうち寛永寺は、天台宗関東総本山の寺院であり、江戸幕府の三代将軍である徳川家光によって建立され、その初代住職は徳川家康のブレーンとしても活躍した天海僧正が務めています。
建立以来、徳川将軍家の菩提寺となっており、現在では歴代将軍の15人のうち６人がこの場所に眠っています。境内には、清水観音堂をはじめとして国の重要文化財に指定されている建造物や仏像、曼荼羅図などが残されているため、芸術好きの方も楽しむことができます。
また、寛永寺は幕末に幕府方の彰義隊と新政府軍が激しい攻防を演じた上野戦争の舞台となっています。そのため、幕末の愛好者であればぜひとも訪れておきたいスポットの一つです。一方の増上寺は、寛永寺よりもさらに古く、前身となる寺院が建立されたのは９世紀のことであると伝えられています。
その後、14世紀に浄土宗の寺院となって現在に至りますが、寛永寺と同様に増上寺も江戸時代には将軍家の菩提寺として厚い信仰を集めています。太平洋戦争によって建造物の多くが失われましたが、戦災を免れた建物の中には三解脱門のように重要文化財に指定されているものもあります。
こちらの寺にも、６人の徳川将軍の霊廟が設けられていますので、公開日に訪れることができた場合には、参拝してみるとよいでしょう。
江戸の文化を体感できるスポット
次に、歴史だけでなく江戸の文化についても体感しておきたいということであれば、日本橋を訪れてみるとよいでしょう。現存している日本橋は、たびたびテレビなどでも取り上げられますが、その周辺には江戸時代から営業を続けているような老舗の料亭などが今でも残っているため、それらを行脚して回ることで当時の生活を窺い知ることができます。
また、下町文化を触れてみたいということであれば、昔ながらの下町の雰囲気が今でも感じられる深川や浅草といったあたりを訪れてみることをお勧めします。このうち、深川は街並みに加えて、江戸時代の人々の暮らしを学ぶことができる江戸資料館なども設けられていますので、知識を増やすために一度は訪れておいて損はありません。
一方の浅草には、日本橋と同様に古くからの老舗が軒を連ねています。もっとも、日本橋と比べると、より庶民向けの飲食店が多くあることから、江戸時代に人々が食べていたような料理を味わってみたいという場合には、こちらに来てみるとよいでしょう。
ランドマークを見てみたいのであれば
東京のランドマークと言えば、何とっても東京タワーでしょう。1960年代の高度成長期に建造されたこの塔は、上部に設けられた展望台まで登れば都内を一望することが可能です。エレベーターを利用すれば簡単に上ることができますが、階段を使っても上まで行くことができるようになっているため、足に自信がある場合には一度挑戦してみるとよいでしょう。
また、東京タワーと並んで東京の新たなランドマークとなったのが、東京スカイツリーです。333メートルの東京タワーをさらに上回る634メートルという高さを有しており、その展望台から臨むことができる景色は圧巻の一言に尽きます。
塔の下部には東京ソラマチといった商業施設も設けられていることから、ショッピングを楽しむこともできるようになっています。
最新のファッションを楽しみたい場合に訪れておくべき場所
ファッションに興味がある場合には、渋谷や代官山、表参道、青山といったグローバルで見ても有数のお洒落エリアを訪れてみるのがお勧めです。比較的若い世代であれば渋谷や表参道が、もう少し上の世代であれば代官山や青山が好まれる傾向にあるため、訪れる際には事前に自分の嗜好に合ったブティックなどがあるかどうかを確認してからにするとよいでしょう。